財団法人 大阪認知症研究会 理事長 後藤田 公一 当財団は2016年3月をもちまして設立25周年を迎えました。振り返れば、設立の当時に老人問題として顕在化してきていた「老人性痴呆」に関心を向け、その疾患の原因を研究し根本治療薬の開発につなげてもらいたいとの思いで、研究者への研究費等の助成や講演会を通して早期治療法や介護法の普及啓発活動に取り組んでまいりました。 最近では、2015年に厚生労働省と関係府省庁が策定した新オレンジプランにみられるように、認知症という言葉は世界の中でも高齢化が急速に進む我が国では、新聞やテレビのメディアを中心に頻繁に流れてくるようになっています。

 当財団は四半世紀にわたる活動の節目を迎えるにあたり、これからますます注目される認知症治療において、研究開発の一翼を担えればとの思いで、今後も医学研究助成や海外派遣助成を積極的に行っていく所存です。また、認知症の正しい理解と対応について、広く府民に対し講演活動を中心に普及啓発も同時に図ってまいります。 今後とも当財団にご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
公益財団法人 大阪認知症研究会 理事長 後藤田 公一